どうしよう!!
もし聖人が停学とか退学なんてコトになったら?!
『ユカァ〜!!聖人が退学になっちゃう!!』
こんなトキに落ち着き払っているユカが、あたしは信じらんないよぉ〜!!
『奈央、落ち着いてッッ!!大丈夫だってば!!
こんなコト位で退学には、ならないって!!(義務教育だしッッ♪)
まぁ、停学になる可能性なら、無きにしも非ず‥‥。』
『‥‥そっ‥それなら同じじゃん‥‥。』
ユカのバカァ‥‥。
冗談言ってる場合じゃないよぉ‥‥。
『う〜ん‥‥。相手がヒロキのお父さんて言うのが問題なのよね。
聖人が先に手を出したのは、“ヒロキが奈央に屈辱的なコトを言ったから”と言う正当な理由があるワケだし。
今回の処分については、渋川にかかってる様なものよ。
つまり、自分の教え子である聖人を擁護するか、自分の身の可愛さに、出世のコトだけを考えるかは、アイツ次第だってコト。
アイツは今、教頭になる為に必死だから、その為ならどんなコトだってするわよ。』
『‥‥じ‥じゃあ‥‥聖人に勝ち目は無いじゃん。
渋川にとっては、森宮サンのお父さんの機嫌を取っておきたい所だし。』
『まぁ‥‥そう言うコトね。
聖人にとっては、停学位の処分で済んでもらえればありがたい所よ。』
『そ‥そんな‥‥。』
いや‥‥。
納得いかないっっ。
納得いかないよッッ!!
何でっっ‥‥?!
何で聖人があたしの為に処分を受けなきゃなんないのッッ?!
そんなの‥‥‥
そんなの納得いかないよッッ!!
『ユカッッ!!あたし、職員室行って来るっっ!!』
ダダダッッ―ー‐
言った瞬間に走ってた――
『奈央!!ま、待ってっっ!!』
ユカの声さえ聞こえてなかった――
はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥‥。
タッタッタッタッッ―ー‐
職員室――
さぁっっ!!――
ドキドキドキドキ――
納得させてもらうからっっ!!
ガラッッ―ー‐
ひっ‥‥ひゃあぁっっ‥‥‥☆☆☆