奈央と出会えたから。<355>

麻呂  2009-05-05投稿
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どうしよう!!



もし聖人が停学とか退学なんてコトになったら?!



『ユカァ〜!!聖人が退学になっちゃう!!』



こんなトキに落ち着き払っているユカが、あたしは信じらんないよぉ〜!!



『奈央、落ち着いてッッ!!大丈夫だってば!!

こんなコト位で退学には、ならないって!!(義務教育だしッッ♪)

まぁ、停学になる可能性なら、無きにしも非ず‥‥。』



『‥‥そっ‥それなら同じじゃん‥‥。』



ユカのバカァ‥‥。


冗談言ってる場合じゃないよぉ‥‥。



『う〜ん‥‥。相手がヒロキのお父さんて言うのが問題なのよね。

聖人が先に手を出したのは、“ヒロキが奈央に屈辱的なコトを言ったから”と言う正当な理由があるワケだし。

今回の処分については、渋川にかかってる様なものよ。

つまり、自分の教え子である聖人を擁護するか、自分の身の可愛さに、出世のコトだけを考えるかは、アイツ次第だってコト。

アイツは今、教頭になる為に必死だから、その為ならどんなコトだってするわよ。』



『‥‥じ‥じゃあ‥‥聖人に勝ち目は無いじゃん。

渋川にとっては、森宮サンのお父さんの機嫌を取っておきたい所だし。』



『まぁ‥‥そう言うコトね。

聖人にとっては、停学位の処分で済んでもらえればありがたい所よ。』



『そ‥そんな‥‥。』



いや‥‥。



納得いかないっっ。


納得いかないよッッ!!



何でっっ‥‥?!



何で聖人があたしの為に処分を受けなきゃなんないのッッ?!



そんなの‥‥‥



そんなの納得いかないよッッ!!



『ユカッッ!!あたし、職員室行って来るっっ!!』



ダダダッッ―ー‐



言った瞬間に走ってた――



『奈央!!ま、待ってっっ!!』



ユカの声さえ聞こえてなかった――



はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥‥。



タッタッタッタッッ―ー‐



職員室――



さぁっっ!!――



ドキドキドキドキ――



納得させてもらうからっっ!!



ガラッッ―ー‐



ひっ‥‥ひゃあぁっっ‥‥‥☆☆☆

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