ギャラクシーラリー66

フェイ  2009-05-06投稿
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ニコキョーショクノケイ?エサ?意味が分からない。美穂は戸惑う。シンジ君と遼一さんは何を話しているの?でも、遼一さんの考えなら、どんな事だって賛成だわ。

「エサは金持ちの連中でどうですか?」シンジが言った。

「うん…。それしかないな。どうやって仕掛けるかが問題だなぁ。不確定要素が多すぎて、処理しきれないよ。頭がパンクしそうだ。とにかく、情報を整理しよう。チームメイトを紹介してくれないか?シンジ君」
「ええ、境界条件をハッキリさせないと…。オレも遼一さんみたいな人間がいるとは予想できませんでしたから…。シミュレーションを大幅に変更しなくては。ところで遼一さん、さっきのオレの想像、当たってますか?」
「身体データは当たってるよ。格闘技の経験も…寸止め空手の初段だ。君なら分かると思うけど、気も操れる。気…分かる?」

「もちろん分かります。何と言うか、オレ自身、格闘技の経験はありませんが、システムを理解してます。人間工学とか中国拳法とか心理学とか…本を読むのが好きなもんで、色々読みましたから」

遼一さん、そう言えば車の中でも気がどうのこうのと話してくれたっけ…。幽霊の気より、ワタシ達の気の方が強いって…。ワタシにも出来るのかしら。遼一さんなら、かめはめ波とか撃てそうな気がする。美穂はマンガを思い浮かべる。

黄色いビームみたいなものを両手から出す遼一を想像して美穂は興奮してきた。超カッコいいんだけど!

オシャレを頑張っても、中身は相変わらすのオタクな美穂だった。

「それなら、シンジ君も気を操れるね?チームメイトのスペックは?」遼一が言った。

「一人は、ずば抜けて戦闘力がありますが、闘争心がありません。もう一人は、オレには無い発想力があります。二人とも兄貴です」シンジが言った。

「うちのもう一人は…何と言うか…」遼一は困った顔で美穂を見た。

「女のカタマリ、ピンクのオーラ満開。あっ、あのコレは悪口じゃないのよ。憧れというか、嫉妬も含まれてマス…」美穂は正直な気持ちをシンジに言った。

「ピンクのオーラ満開…ね。なんだ、カンちゃんも気を理解してるじゃん」シンジが笑いながら言った。

「は?いやいや、全然意味分かんないよ」美穂は遼一の方を、すがるように見た。

遼一は、また何か考えているのか、ぼんやりしているようだった。



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