制服時代??

なぉ  2009-05-06投稿
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男の子はずるい…
急に違う人みたいに感じる時がある。
つかめなくてまるで風のようだ…

大倉が合宿から帰ってきてまた私の毎日は騒がしくなりつつある。

「しかし、ひどいよな」

「なにが?」

「千夏ちゃん俺のこと興味なさすぎなんだもん」

「あはは…苦笑」

また昼休みは渡り廊下で、大倉とたわいもない話をする日々に戻っている。

「強化合宿の話は突然だったけど、行って良かった」

ほら…また。いつものチャラ男じゃない大倉の表情。

「良かったね…なんか変わって帰ってきたもん大倉」

「惚れた?」

「ないない」

「なんだよ〜」

なんともない話が心地いいって素直に思う。

大倉は太陽みたい。
それに反して久遠は月。

「なんかあったな」

「えっ?」

「あ〜そばにいたかったな」

「何言ってんのよ?」

口ではごまかしたけど見透かされたみたい…

「まぁ、いっか」

「ん?」

「俺には俺のやり方があるしな」

そういうと大倉は、太陽みたいにキラキラ笑った。

大倉は、何があったか聞かない。
だからこそあの笑顔が、私の胸を痛くさせる。

男の子はずるい…
優しくて、強いから。
つい頼りたくなる。
胸が切ない…

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