―翌朝。
私はミサを連れて、
2Aの前へ行った。
「誰か待ってるの?」
私達は振り返った。
わぉ!!
水城先輩だ♪
本物は、よりCOOLだなぁ〜♪♪
緑のメイクが、よりらしく見せている。
「実は…その、水城先輩に会いに…」
「うん?私?用は?」
サバサバと展開を切り換えていく。
「希未!」
「あ、レン!」
水城先輩は、少し乙女な顔になった。
「な?プリ通りだろ?」
私は目を輝かせた。
「この子は?」
「お前に憧れてんだってさ」
水城先輩は少し照れながら、
「えぇ〜、私別に、憧れる程の人間じゃないよ」
ミサは口をポカンと開けていた。
…朝礼のチャイムが鳴り、教室に続々と生徒が入る。
「希未、おは♪」
愛先輩が高杉先輩と手を繋ぎながら入っていく。
「よっ!レン!あとそこの一年二人♪」
私達は頭を下げた。
「さっ、君達も教室に戻りな?」
水城先輩が背を押した。
やっぱりカッコ良いな〜
私は浮かれたまま教室に入った。
「こら!何してるんだ」
金田が怒鳴る。…朝からかよ。
私達は席に着いた。
「えー、松本が警察に捕まった事だが…」
松本が捕まった?!
「井上さんさ、松本の彼女なんでしょ?」
渡辺さん…。
「共犯じゃん。早くお前も捕まれよ!!」
色んな所から、暴言が私に飛んだ。
「私だって…」
「私だって騙されたんだよっ!!何でも分かったように言わないで!!」
教室は静まり返った。
「……これで朝礼を終わる。次の授業の準備をしなさい」
私は下を向いて、
歯を食いしばった。