?Rain LOVE〜恋ノ友 2?

YUNA.  2009-05-06投稿
閲覧数[319] 良い投票[0] 悪い投票[0]




「…皆さん、着きましたよ。シートベルトを外して下さい」


ガイドさんの声で、目が覚めた。


私はバスを降り、自分の荷物を持ってロビーに置いた。


「梓姫、部屋行こ♪」


「あ、うん」


ミサだ。私を放って置きながら、平然と話しかける。


室長の愛先輩が、部屋の鍵を開けた。


部屋は四人の布団を敷いてやっとの、狭い和室になっていた。


「ねぇ、携帯持って来た?メアド教えてくんない?」


「はい!」


愛先輩はピンクの携帯を取り出した。


メアドを交換し合うと、ミサは私の手を引っ張った。


「何で気づかなかったんだろ♪」


「え?」


「高杉先輩にメアド教えてもらうの☆」


ミサは携帯片手に、315号室へ向かった。


「…着いたぁ☆」


ミサはドアノブに手をかけ、強引に開けた。


「失礼しま〜す…」


返答が無かったので、靴を脱いで中に入った。


するといきなりフワフワした感覚に捕らわれた。


そこには、それぞれ一人ずつ知らない女の人と愛し合っている姿があった。


「あ、あれ…」


テーブルの上に、薬物が一つ置いてあった。


「先生呼ぼう!」


私はミサを引っ張って、ロビーで会議をしている先生の方に向かった。


「先生、315号室で…先輩達が…」


「大麻を吸っていたんです」


ミサが焦る私の代弁をした。


「大麻!?」


教師一同、315号室へ駆けつけた。


「本当だ。おい、お前ら何があった!?」


丸山の声も届かず、狂った様にいきなり笑い出したり、涙を流したりしている。


「あの女子は、2Dの生徒だな」


話し合いの結果、数時間後にまた様子を見る事にした。


ミサはフラついている。


憧れの先輩に対する失望だと、すぐに分かった。


i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 YUNA. 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ