―友輔。
バイト先が同じで2つ年上だった。
彼には“アシ”が無かったから、
いつもシフトが同じ日は私の車で送迎していた…
面倒ではなかった。
片道10分程の、その時間が楽しみで仕方なかった。
いつも楽しい話題をくれた、彼。「好きだ」と気付くのには早かった。
ある夜、
『酒買って俺ん家で飲もうや』って―\r
「車だよ?あたし」
その言葉は抵抗力さえなく、このまま帰れずに泊まってしまうパターンを肯定していた。
コンビニで酒など買い彼の部屋へ…
彼が取り出したのは、マリファナの入った
小袋。
拒む言葉より先に、
使用法を聞いていた。
好奇心じゃない!
―ただ、
友輔と同じ景色が見たかったの―\r
あたしも「そこ」へ行かせて―\r
キスをしてきた友輔。あたしを見つめ『好きとかじゃないよ?』と確認作業。
彼自身に言ってる気がした。
―酷な事を言われた、あたしはどーでもよかった。
目の前にいる好きな男そして二人だけの空間
最大酷使の独占欲。
「欲しいっ欲しい」
酒+麻薬でトランス状態な若い男女。
そんな官能的なセッティングが追い風となり
あたしと彼は、
溶け合った。
空が明るくなる頃、
死んだように眠る。
そんな日々が続いた…
【愛】は無い。
【続きます】