検査の結果、亜樹の手術が決まった…
主治医が来て説明をした
「手術中にかなり出血があると思うので、輸血の必要があります…輸血は、個人の意志ですから、どうされますか?」
「輸血は、したくないのでしなくて済む方でお願いします」
「わかりました。」
亜樹は、不安になった…前回は輸血なんて言われなかったのにどうしてって思った…一也にどうしたらいいか、分からなくてメールした
『手術中に出血が酷くなると、輸血が必要になるかもしれないんだって…どう思う?』
少ししてから、一也が亜樹の病室に来た
「亜樹メール見たよ、輸血は抵抗あるよね…輸血しなくて済む方法はないのかな?」
「一応、手術中に最小限に抑えるとは言ってたけど…点滴の副作用で出血したら止まりにくいみたいだし…もう2回手術してかなり私の体は血が足りないみたいだよ…」
「そんな状態で手術して、ホントに大丈夫?」
「早く良くなりたいし、退院したいから…」
「亜樹が、そう言うなら俺は出来ることは何でもするよ。そういえば、亜樹のお母さんから電話があったよ。花南ちゃんが、ママに会いたいって。俺が亜樹の実家に行って連れて来るよ」
「そんな事してもらって迷惑じゃない?」
「だからさっき言ったばっかりだよ、俺が出来る事は何でもするって」
「ありがと。花南も喜ぶよ、一也の事好きだし…」
「亜樹の手術が終わった次の日くらいに、連れて来るよ」