マルシアが話しを変えた。
「エルファが子供たちを持っている事を、ルーシーはどう思う?」
「どうって?」
「変じゃないかって」
「別に変じゃないわね。 エルファは、子供好きだし」
子供好き?
あのコが?
「子供1人を踏み殺したのに。エルファの気持ちが理解出来ないわ」
再びスザンヌ。
「人間に触られて、拒絶反応を示したからです」
「何も、殺さなくても」
マルシアの疑問に、ルーシーが答える。
「あのコ…
優しい表情してて、凄く残忍なところもあるから」
ボックル…
ルーシーをジッと見ながら考えた。
「ルーシーよ、おぬしに頼みたい事がある」
「頼み?」
皆の視線が、ボックルに集中した。
「一度、あの問題人形に会ってくれんか?」
「私が?」
「会って、エルファの本音を探ってもらいたいんじゃ。本当に今、何を考えておるのか?
子供たちに対して、どんな気持ちなのか?
許される範囲で結構じゃから…」
ルーシーはボックルの言葉に合わせるかのように言った。
「ジックリと話しを聞いてくれ。そうね?」
「流石はルーシー。
理解が早い」
「私でイイの?」
「おぬしなら、エルファも遠慮せずに心を開いてくれるじゃろ」
微笑むルーシー。
「分かったわ」
「頼むぞ」