?Rain LOVE〜華炎 7?

YUNA.  2009-05-07投稿
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…ようやく立ち止まった場所は、無音の静かな場所だった。
「何怯えてんだよ」
私は繋いでいた手が震えているのに気づいた。
「すみません…」
「頼むから怖がんなよ」
私はうつ向いた。
意識しなくても、体は正直だった。
「俺の前でも、さっきみたいに笑ってほしい」
…え?
私は益々、混乱した。
とりあえず私は頷いた。
………花火の音もない。
人の気配もない。
ただ、時間が刻々と過ぎる。
「部屋、戻るか」
私はついて行った。


ロビーに戻ると、先生達が、私達を探していた。
「おっ、来たぞ」
「何暗い顔してるんだ、早く部屋に戻れ」
私達はそのまま、右と左に分かれた。


部屋に戻ると、ミサが心配してくれた。
私は携帯を開ける。
Eメール二件。
大倉だ。
私は返信もせずに、その場で寝転んだ。
気分が優れない。
「梓姫、大倉だよ!」
私はドアを開ける。
「ちっす!」
「うん…」
「元気ないですなぁ〜。神谷って奴に何かされたのか?」
私は部屋から出て、近くの椅子に座った。
そして大倉に、全てを打ち明けた。
「それさ、告白されてんじゃねーの?」
「は!?」
私は飛び上がった。
しかしその興奮も、すぐに終わった。
「先輩には彼女が居るんだ。憧れの彼女が」
大倉は「ふぅん」と言うと、黙ってしまった。


その日の夜、私は悩み込んでいた。
もしあれが告白なら、私の教科書が大きく変わる事になる。
そんな事を考えているうちに睡魔が襲った。

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