巫女侍は「スゥー」と息を吐きながら、目の高さの所で左手に持つ鞘に刀を納め。
閉じられていたちょっと吊り眼の瞳を開ける。
[影達]「…!」
思わず息をのんだ。
その瞳で見られるだけで喉元に刀を当てられているような錯覚に陥ってしまいそうだ。こうなったら……。
巫女侍は影達に鞘を向けると声高らかに名乗りをあげる。
[巫女侍]「眼があるなら見よ!耳があるなら聞け!恐れぬ心があるならばかかってこい!!我こそは三神柱が一人。天帝の擁護(おうご)…」
[影達]「「「参った!」」」
そこには綺麗に整列して土下座している影達の姿があった。
[擁護者]「…」
続きます