君からの手紙?

YOSI  2009-05-09投稿
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久しぶりの休日。
少し遅めに起きた勇一は、嶋野から貰った由美からの手紙を読むことにした。
3通ある手紙には、「〜勇一へ〜」と書いてあり、番号もあった。
由美らしいや!とも思った。
付き合っていた時に、一週間くらい会えなくて、何通も送られきた時もあったっけ(笑)
それでも勇一は、由美が自分を気づかってくれる内容に感謝していた。
「〜勇一へ〜?」と書いてある手紙を開いた。
ー前略ー
勇一、元気にしてるかな?
勇一がこの手紙を読んでいるとゆうことは、もう15年たったんだね。
もう、兄から聞いていると思うけど、私はこの世にいません。
この手紙も、もう治らないとゆうことがわかってから、書きはじめたんだ。
勇一は…勇一は納得してないだろうね
いつも思いの丈を隠さず話してた私が、こんな形で手紙を出すことを。
私ね…自分が、ガンだとわかって、命つきるまで、前向きに生きようと思ってた。
兄にも、「勇一には言わないで」って頼んでた。
同情されるのも、嫌だった。
ごめんね。…なんか、わがままになってたんだ。
勇一は、今どうしていますか?
きっと、素敵な女性と出会って、幸せな家庭を築いてますよね?
いや、きっとそうであってほしいと思ってます。
だから、手紙を読み終わったら、私のことは、早く忘れてください。
自分勝手でごめんね。
…でも、あの曲、もう一度聴きたかったなあ〜 由美
一通目の手紙は、ここで切れていた。
あの曲?どんな曲なんだろう?
二通目の手紙を開こうとすると、携帯の着信が鳴った。
和枝からだった。
「もしもし。荒木さん、今何してますか?」
「いや、家でゴロゴロしてるよ。」
「あの…私今日早番で、もうすぐあがるんで、食事でもどうですか?」
和枝は、積極的だ
さすがに、昨日断って、今日もとなると、勇一としても、和枝に悪いと思い、承諾した。
出掛ける前に、嶋野に連絡もした。
「ああ、荒木です。明日の夜また会えますか?…そうですか。ありがとうございます」
勇一は、由美の手紙の内容が、気になりつつも、出掛けた

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