制服時代??

なぉ  2009-05-09投稿
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私の嫌な予感があたった。

祭りの夜は何かが起きる。

祭りのにぎやか光がそこにはなくまるで闇のように…
月の灯りだけ。


いきなり後から手で口をおおわれた私は、声すら出なかった。
涙目で顔を見ると相手は、大倉だった。

「脅かしてごめんな」

「なんでここに?」

「千夏ちゃんの姿が見えたから…つい気になって」

「しっ」

今度は私が大倉の口に人差し指をたてる。

久遠達には気付かれなかったみたいだ。

「ね、キスしよっか」

女の子が久遠に抱きつく。

久遠は冷たく言い放った。

「しない」

「なんで?」

「俺、好きな女しか受け付けないんだ」

「はぁ?」

「ジンマシンでんだよね?」

「なんなの?むかつく」

「お前こそうせろ、尻軽」

「ひどいっ」

そう言って女の子は久遠から走って逃げてった。

なんなの?…意味わかんないんだけど。
久遠の台詞が私の頭の中でリフレインする。

しばらくすると久遠も歩きだして、祭りの中に消えようとしていた。

私は考えもせずに、気付けば久遠の腕をつかんでた。

「前田…」

「さっきの…」

「お前…見てたのか…」

「ごめんなさい…」

二人の間に沈黙が流れる。



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