『アウトー。ゲームセットです、武蔵野高校惜しくも三回戦で姿を消しました…』
今、一人の球児の高校野球が終わった…
藤井「ああ…終わっちまった…」
彼は藤井。武蔵野高校の三年生でエース。140キロ後半のムービングジャイロを武器に武蔵野高校を甲子園に導いた好投手だが…
内海「まさかあれが打たれるとはな」
藤井「でも、悔いはないだろ」
内海「まあな」
彼は内海。藤井とバッテリーを組む捕手。
藤井「まさか甲子園にいけるとはな」
内海「ハァ…これからどうする?」
藤井「俺はもう決まってるぜ」
内海「へ?大学か?」藤井「メジャーだよ」内海「はぁ?マジでいってんのか?」
藤井「俺は本気だぜ」内海「ったく…」
藤井「嫌ならいいけど…」
内海「それはダメだ。俺達はバッテリーなんだから」
藤井「(理由になってんのか…?)」
内海「ふぅ…わかったよ。何処までもついていってやるよ」
藤井「ヨシ!いくか!」
内海「いつ?」
藤井「う…」
内海「パスポートは?資金は?住むとこは?」
藤井「いろいろあるをだね」
内海「ハァ…」
続く