僕の胸に刺さったナイフ
誰でもいいから抜いてくれ
痛いんだ…
苦しいんだ…
早くナイフを抜いてくれ
僕がどれだけ叫んでも
誰も振り向いてはくれない
どうせ面倒だと言って
見て見ぬふりをしているんだ
自分でナイフを抜きたいけれど
激しい痛みを恐れて
そんなことはできないでいる
僕の胸に刺さったナイフ
ずっとこのままかも知れない
誰かの胸に刺さったナイフ
僕はそれを見て見ぬふり
自分のことで精一杯で
何もしてあげられないよ
みんな僕と一緒なんだ
同じように苦しいんだ
ほらね
君の胸にも刺さってる
目には見えない
透明ナイフが