レックスとハウィーがレイのそばに駆け寄るとレイはゆっくり立ち上がった。 「面倒だから3人でかかってこいよ。」 リッパーは疲れた素振りも見せず余裕の表情だ。 「あいつは他のやつらとは別格だ。本気で3人でやらなければ私たちがやられる。」 レイはそう言って大きく深呼吸をした。 リッパーがこちらに近づいてきた。 3人は武器を構える。 ハウィーが最初に切りかかったが簡単によけられてリッパーが突っ込んでくる。レックスとレイが同時に攻撃したが2人の攻撃をあっさりと防いだ。 リッパーは大きく体をひねり攻撃してきた。 3人は吹き飛ばされ後ろにのけぞった。 「くそ…こいつ強ぇよ!」 ハウィーは悔しそうに言った。 「3人同時に攻撃しよう。1人や2人じゃ簡単に防がれる。」 レックスは小さな声で2人に言った。 3人はまた武器を構える。 リッパーが走り出した。 3人は同時に攻撃をしかけた。 リッパーはハウィーとレイの攻撃をあっさりと防いだ。だがレックスの攻撃がリッパーの腹部に当たった。リッパーは後ろによろけその間に3人は次々と攻撃をした。 リッパーはたまらず後退しようとしたがレックスが切りかかった。 「くっ…!こいつ…」 リッパーの顔がゆがんだ。 リッパーの右腕はレックスの攻撃により切断されていた。ボタボタと血がたれている。 「お前はもう戦えない。ここから立ち去れ!」 レイが叫んだ。しかしリッパーはただこちらを睨みつけていた。 だがリッパーは何かの気配に気づき後ろを振り返った。 「フラー隊長!?」 リッパーは驚いていた。 「あぁリッパー、どうやら任務をしくじったようだね。でもまた上から怒られるのはごめんだ。私が3人を生け捕りにする。君は先に帰ってなさい。」 フラーがそういうとリッパーは悔しそうに後ろに下がった。