「今年も桜見に行こうね」
あなたは今年も変わらない優しさで、私に話しかけてる。
「そうだね…今年も綺麗だろうね…」と何時も通りに答えながら、私の頭の中には「今年が最後になるかも知れないけど…」
私の病気が分かったは13年前だった。
先天性正常眼圧緑内障、この時すでに左目は視野がかなり狭くなり針の穴程しか無くなっていた。
右目も末期まで進行していたので、不自由ではあるけど私の持ち前明るさと人に弱音を聞かれたくない意地で消して不安感も淋しい気持ちも言わないでいたから、周りの人達も私の目がもう長く見ていれないなんて分からないはず。
どんなに、足掻いても、泣いても私の目失明します。
何故今の医学でも治す事が出来ない病気何だろ
こんなに優しいあなた方に私今日まで何かしただろうか。
あなた方は本当に私の側に居てくれますか。
来年からは桜も一緒に見たり、映画を見て笑ったりする当たり前の事が一切出来ないかも知れない。