そして、心と瞳はボーリング場に着いた。まだ翔たちは来てない様だった。
『瞳〜。緊張してきた!!』
「まぢ?(笑)」
『トイレ行こ!!トイレ!!』
「はいはい」
しかし、心はトイレ自体に行きたいわけではなかった。すると心はトイレの大きい鏡の前に立った。
『ねぇ〜、服とか変じゃない?髪の毛ボサボサだよぉ〜(泣)』
そんなこと言ってる心だが、髪はストレートでツヤがあり、服も短めなスカートとフリルが可愛いタンクトップ。そして春色の上着に可愛いアクセサリー。完璧だ。
「…トイレじゃないの?」
『やっぱ第一印象は大切だよ☆★』
「………」
心は瞳のノーリアクションを無視して鏡に向かって話し続けた。
『笑顔が大切だよね!!』
鏡に向かって心は幾度か微笑んだ。
『んッ、パーフェクト♪♪』
「…もういいの?」
『うん!!大丈夫だよ』
「心は本当に翔くんが好きなんだね〜」
『うん!!』
瞳は半ば呆れ気味に、でも、羨ましいそうに言った。
「そろそろ時間だよ」
『本当だ!!』
「女子トイレもボーリング場だけど、翔くんはトイレで待ち合わせなんて出来ないからね〜(笑)」
その言葉が面白くて、心は爆笑した。そして、鏡の前で最終チェックをし、真の約束の場所へ向かうべく、トイレを出ようとしたその時………
続く…