瑞枝「怜子!!ッその案は絶対にありえない。見捨てるだなんて身勝手過ぎるにも程があるわ――!!」
怒号。そんな瑞枝にむかって怜子が切り返す。
怜子「瑞枝、あなたはもぅそんなこと言える立場ではないし、人間でもなくなったはずよ。」
瞳の奥に冷たい光を秘め、怜子が厳しく言葉を放つ。その核心を突く意見に瑞枝のカオが一瞬強ばった。
瑞枝「なっ……」
怜子「ミサキ、詳しい状況を水華と歩にも一応打電してちょうだい。外の事が気になって自分達の標的に集中できなくなったら、話にならないからね。」
管野「はっはい!了解しました――。」
怜子は瑞枝の反応を尻目に指示をとばす。
まるで、“それが当然の流れだ”とでも識らしめるようだった。
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