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〜フェイコックピット内〜
祐希「紫穂!…紫穂!?――…ッ」
祐希はただ紫穂に呼び掛け続けていた。しかし一向に返事が返ってくる気配はない。
祐希「――……せいだ…ッ俺の――ッせいで……!!」
顔を埋め、その腕の間から画面に映る使真を睨みつける。
“ピピッ”
司令室から通信が入り、瑞枝の声がした。
瑞枝《祐希?一先ずその場は牽制班に任せて。あなたにはこれから――……
“キュゥ――ン―キュン”
“キュン―――ドォォン―ズガガガッガァァッ”
言い終わらぬうちに爆音が響く。
祐希が使真にむかって攻撃を連射したのだ。
瑞枝「!?祐希ッ――!??」
柳「使真移動速度に若干の変化あり。速度上昇!!」
瑞枝「祐希!!ちょっとやめなさい!ッあなたが離れたらどうするのよ!??」
祐希「これ以上、近づかせねぇッ――――ッッ!!!」
“ザンッ”
物凄いスピードで使真へ向かって接近する。
柳「フェイ使真へ向け前進!」
瑞枝「祐希ッ!言うことききなさい――!あぁもぅ!ッッ――牽制班下げて!!巻き込まれるわよ!――」
瑞枝が急いで派遣した牽制班に指示を出す。