『さようなら
僕達が出会った事が運命なら
僕達の別れも、また運命だったんだね
愛し合っていても一緒にいる事が出来ない
生まれ変わったらまた君と出会って…
そしたら結婚しよう
今度こそ』
桜が散って一カ月。
俺は毎日何も変わらない日々を送っていた。
学校へ行きバイトして帰って寝て…の繰り返し。
『んあ〜今日も疲れたなぁ』
『翼、今日もバイト?』
友達の祐樹がプリントをしまいながら訪ねてきた
『今日はなんと休みなんだな!』
『珍しいな!竜太と初(はじめ)とカラオケ行くんだけど、おまえも行く?』
少しビックリした様子で話す祐樹
『マジ!?行く行く!!久々に歌いてぇ〜』
椅子から立ち上がりテンションが上がる
『そんな嬉しいのかよ(笑)』
呆れたように祐樹は言う
『だってさ〜なんか最近バイトばっかでさ〜』
『おまえさぁ、そんなんでいいの?バイトばっかで。だから彼女も出来ねーんだよ』
『彼女〜?今はいらねーよ、学生は遊んでなんぼよ!』
ふふんっと鼻で笑う翼
『おまえ言ってる事とやってる事違くねーか?』
苦笑いの祐樹