あなたを見てたい

えんちゃん  2009-05-13投稿
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斜め前の席の彼の襟足が気になってから授業中も彼の襟足ばかり見てしまう…。(なんで襟足が逆三角になってるんだろう?)
「未亜って佐藤君の事すきなの?」お弁当を食べながら友人の美優が聞いてきた。
「なんで!?」
「だっていっつもガン見してるじゃん」
「好きじゃないよ!ただちょっと気になるだけだよ!」
「え〜本当に?でも多分佐藤君勘違いしてると思うよ!」
「マジで?ヤバい!勘違いさせちゃったかな?これから気をつけて見ない様にしなくちゃ!」
「でも気になるって事は好きになりそうって事?」
「違うよ〜!そういう気になるじゃないよ!」
でもやっぱりあの襟足が気になって我慢してても見ちゃうんだよな〜
「清水さん今日一緒に帰ろうか?」顔を赤くしながら佐藤君が言ってきた。
(どうしよう…やっぱり勘違いさせちゃったかな…断った方がいいのかな?どうしよう)なんて考えてるうちに何となく一緒に帰る方向で話が進んでしまった。「佐藤君ちはお家どこらへんなの?」
「うちはA市だよ。清水さんちもA市だよね?」
「そうだよ!うちは駅から5分位のところなんだ。佐藤君ちと近いかな?」
「結構近い方だよ」
(うちの場所知ってるのかな?)
なんて考えてると佐藤君がさり気なく手をつないできた。ドキドキしてきた。
「今度どこか遊びに行かない?」
「うん。いいよ」なんかもうちょっと佐藤君の事しりたくなった。
「じゃあ今度の日曜日遊園地にでも行かない?」
「遊園地大好き!」
なんだかんだで初デートが決まっちゃった!なんか自然に顔がにやけちゃうよ!どんな服着てこうかな?ウキウキワクワク変な気持ちで日曜日を迎えた。
「ジェットコースターに乗りたい!」
「清水さんジェットコースター系好きなの?」
「大好き!」
いっぱいいっぱいお話をしたり乗り物に乗って本当に楽しい一日だった。帰りの電車で佐藤君は疲れたのか寝ちゃった。私は無意識にあの襟足を触ってしまった。フワフワして気持ちがよかった。そして胸がキュンときた。このまま流されてこれからも佐藤君とこうして会いたいな。と彼の寝顔を見ながらそんな事を考えていた。

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