俺は『オオカミ』。
またの名を…
『オオカミ』。
そして俺は
生まれてから今まで…
悪さというものは一通りやってきたつもりだ…。
そんな俺を…
人々はこう呼ぶ…
『オオカミ』。
とまぁ自己紹介はここまでにして、本題を話そう。
俺はある人に依頼を頼まれた。
『三匹の豚を連れて来い』と…
まぁ俺にとったら
お茶の子サイサイな話。
こんな仕事、コンマ二秒で片付けよう…。
なんせ俺は、
人並み外れた肺活量の持ち主だから。
〜とある街〜
ほう…
ここが一件目のワラの家…
随分と貧乏くせぇ家だな…雨の日とか大変そうだな…台風の日とか大丈夫なのかな…
心配だな…もっと頑丈な家になるよう手伝って…
っていかーん!!
俺は豚を誘拐しに来たのだった…
俺様が嵐を起こすのじゃった!
よし…
ではこの鍛えあげた肺活量で壊してみせるか…
スーー
ふぅーーーーー!!
がさがさ…ビュー〜
はっはっは!!
やはり簡単な事じゃ!!
ワラの家などあったいう間にぶっ飛んだわぃ!!
ん?やはり中に汚い豚が一匹おったのぉ〜
ぷぷっ
とてつもなく驚いた顔をしとるの〜…。
そりゃいきなり家がぶっ飛んだあげく、
凶暴な顔つきのオオカミ様が立っておるのじゃ!
豚A「あっ…あっ…」
ん?何か言いたそうだな…どれどれ…
少しぐらい話を聞いてみるかのぉ…
「なんだい?坊や?」
豚「息くっっさ!!!」
…え?
つづく