2人がトイレから出ると…
そこには翔たちがいた。
『翔…?!何でここに…』
「何で…って、待ち合わせ場所はここだろ?」
『そうだけど、何で入り口にいないでトイレの前にいるの?!』
「入り口にいたら誰かの馬鹿でかい声が聞こえたからな。」
心は顔から血の気が引くのが自分でも分かった。
{もし、翔にあの話を聞かれてたら…?}
『………。盗み聞きしてない?』
「そこまで聞こえてねぇよ」
{よかったぁ♪♪}
いつの間にか、考えていたことが言葉になっていたらしく、翔が返事した。
「俺に聞かれたらまずい話し?(笑)」
『ち、違うもん!!翔のバカぁ!!』
「どうでもいいけど、他の人が暇そうだよ?(笑)」
『あっ…。ごめぇん!!瞳、この人が翔だよ♪♪えっと、翔。こっちが瞳だからよろしくね。』
「よろしく」
翔が愛想笑いをした。
{愛想なんか振り撒いちゃって…}
心は少し嫉妬した。理由は分からないけれど、心の知らない顔をした翔がいることが許せなかった。
「じゃあ、次は俺らの番だな。こっちが蒼だよ。」
蒼は心より背が低く、愛想もなく無口。なのに部長をやっているから驚きだ。(翔たちはみんなテニス部)
「それからこっちが昭幸」
そして、心が昭幸を見たその時…
続く…