またね。

奈緒  2009-05-16投稿
閲覧数[339] 良い投票[0] 悪い投票[0]


゙生まれ変わってもお前とおったらええなぁ‥゙


亮が病室で呟いた言葉
今でも覚えているよ。

亮がガンになったって聞いた時、
亮のお母さんは泣き崩れて、
お父さんはずっと唇噛み締めてたよ。

あたしはその後ろで、
ただ立っていることしか
出来なかった。


゙亮が危ない゙

電話をくれた亮のお母さんの声は
震えていたんだよ。


゙亮っ‥゙

゙奈緒‥なんで来たん‥゙

゙来るに決まってるやろッ!゙


皆泣いてたのは、亮がいなくなっちゃうって分かってたのかもしれない。


゙俺さ‥奈緒がおってくれたやからここまで生きてこられたんや思ってる゙


あたしは泣いていて、ただ亮の手を繋いでいただけだった。


゙だけどな、行かなあかんねん゙


゙‥奈緒、愛してる゙


亮は高3の夏、皆に見送られて静かに息をひきとった。


ねぇ亮。

あたし、亮とおって
ほんとによかった。

ありがとう。

また会おうね。


愛してるよ。


i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 奈緒 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]
乾燥でうめぼし肌
⇒改善はこのクリーム


▲ページトップ