゙生まれ変わってもお前とおったらええなぁ‥゙
亮が病室で呟いた言葉
今でも覚えているよ。
亮がガンになったって聞いた時、
亮のお母さんは泣き崩れて、
お父さんはずっと唇噛み締めてたよ。
あたしはその後ろで、
ただ立っていることしか
出来なかった。
゙亮が危ない゙
電話をくれた亮のお母さんの声は
震えていたんだよ。
゙亮っ‥゙
゙奈緒‥なんで来たん‥゙
゙来るに決まってるやろッ!゙
皆泣いてたのは、亮がいなくなっちゃうって分かってたのかもしれない。
゙俺さ‥奈緒がおってくれたやからここまで生きてこられたんや思ってる゙
あたしは泣いていて、ただ亮の手を繋いでいただけだった。
゙だけどな、行かなあかんねん゙
゙‥奈緒、愛してる゙
亮は高3の夏、皆に見送られて静かに息をひきとった。
ねぇ亮。
あたし、亮とおって
ほんとによかった。
ありがとう。
また会おうね。
愛してるよ。