ボサボサの髪、ゲジ眉、ニキビ、よれよれの制服、汚れた靴下。私は世間でいう「ダサい」に当てはまる女子。名前は『神山理奈子』17才彼氏いない歴17年である。この物語はそんな「ダサい」私の物語。
「加山さんこのプリント美術室まで運んでね」
また間違った…私の名前は加山じゃない!と心の中で思いながら美術室へプリントを運ぶ。
そういう風に私はいつも断れない…嫌だなぁ…あれなんだ?ああ原木さん軍団だ。
てゆーかこっちに…来る!!!??
バン!!
原木さんが壁を叩く音が廊下に響いた。
原木さんが口火を切る。
「ねぇ知ってる?あんたン事みんなダサいって言ってんだよぉ〜」
「アハハ〜ダサいって言われたら終わりぢゃん」
そんな事知ってるもう私が終わってるのぐらい知ってる。
「その髪何なの〜ライオン?〜っていうかその制服ダサいの象徴だよねー!」
ダサいの象徴か…「あんたいると教室がイモ臭くなんだけど」
イモ臭い…ねどーせそうでしょうね「何とか言ったら!?」
その時!!ドオン
「きゃあ!な何!?」
ザッ
「わあっ!ついた!五百年後!!」
「な、なな…」
だだだ誰この人!?
「何だよ!?こいつ!?怖っ!?」
ダダダダダダッ
原木さん軍団が逃げていった…。
この人何者!?
顔は山P並みにイケてるけど服が歴史の時間で習った江戸時代の武士の格好だ…
「貴殿がこの時代の武士?」
「えっあっあの武士じゃなくて…」
「町娘かあ!拙者武士兼発明家の『葉山善三郎』18でござる!ぜんと呼んでくれでござる貴殿の名は?」
「えっあっ『神山理奈子』…17。」
「そうかぁ良い名だなあ」
「あの…何者?」
「ああ拙者五百年前の江戸から来たんでござる!!」
はあああぁぁ!?
「あの冗談だよね?」
「嘘じゃないよ!江戸ではからくり製造禁止令がでで住みにくくなったんで秘密で時代超越機械を作って来たんでござる!」
つまり…タ…イムマシン…
「う…そ…」
「で理奈子殿にお願いがあるんでござるが…」
「へ!?」
「家が無いんで泊まらせてくれないでござるか?」
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええー!?