きみの半径2m以内。

カルラ  2009-05-18投稿
閲覧数[219] 良い投票[0] 悪い投票[0]

きみの半径2m以内にいるだけで幸せだよ。

そう思う3年前。

それは夏の夜道でした。

どこからか、風に乗って、甘い花の香りが私ときみを包み込み、
暗く広がる夜空には、月が半分だけ輝いていた。

夏の浮き浮きした雰囲気に魅了されていた。

お酒に酔って、いつもみたいにあれはダメとか、
なには変とか、全然考えなくて、
ただ、1m隣を歩く、無愛想なきみが、
いとしくていとしくて、あたまヘンみたいだけど、
きみと溶けたいって思ったんだ。
闇の中の光みたいに熱みたいに、夜空の欠けた月みたいに、
きみと二人で触れ合った指先から、溶けてしまいたいと
強く願いました。涙が出そうな位、きみが大切でした。

それで思わず、言いました。

「一条さん。お願いがあります。手をつないでも、いいですか?」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 カルラ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
アプリDLで稼ぐ!
“Point Income”


▲ページトップ