窓を見下ろすと、たくさんの人が踏切に向かって、歩いていく。
スーツ着た人や、おじいちゃんおばあちゃん。ラフな若者。
たまに上向いてあたしを見る人もいる。
「若い女の子が1人で何してんだ」
ってか。
ほっとけ。
携帯小説読んでみる。…ん〜いまいち。
外は暑いし、目の前にあるアイスコーヒーも氷が溶けてきた。
携帯いじってるけど。メール送れないし。
むしろ電話したいけど。
……
何も変わらない日常。
だけど、あなたに伝えたいことがたくさんあって。
でもあたしには新しい彼氏がいるから。
とりあえず最後に聞いた声を思い出してみる。