‐ドラゴン‐第十四話「仲間」

有朱  2006-07-15投稿
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シンはドアを開け、部屋の中に一歩づつ進んだ。スモッグが濃くて部屋の中がよく見えない。

ピチャ・・ピチャ・・
(??・・・水??)
シンはしゃがみ床に触れ、手を見た。
「・・・血!!??リュウ!!!リュウ!!!!どこにいるんだよっ!!!!・・・・??リュウ!!??」
「・・・シ・・ン。」
「リュウ!!」
シンはリュウの声がする方へと走った。
「リュウ!!!!・・・・お前。」
シンはリュウに近付きリュウを見た。体中からおびただしい量の血が流れている。
「何でっ!!??」
シンは混乱しながらマントをちぎり止血をしようとした。
「シ・・ン!!聞け・・・。」
「喋るなって!!」
「止血・・など無意味だ。」
「何言ってんだよっ!!お前らしくもない!!リュウ!!??」
リュウはシンの肩を掴み、息を切らせながら喋った。
「いいか・・シン。敵は・・・近くにいる・・。決して、迷うな・・惑わさ・・れるな。必ず・・真実を見つめ続けろ。そして、生きろ・・・。」
「何・・言ってるんだ??意味分かんねぇよっ!!!!」
「時期に・・分かる。」
「分かんねぇよっ!!!!」
「シン最後に頼みがある・・・」
「えっ????」




「リュウ〜っ!!!!!!!!」


「!!!!シンっ!!??」
「・・・急ぎましょう!!」
リンクとミケルは階段を急いで上がり、ドアを開けた。
「・・シ・・シン??」
リンクとミケルは一歩づつ部屋へと進んだ。
「・・・シン!!」
「ミ・・ケル。」
「シン一体何が??・・リュ・・!!??きゃっ!!!!」
リンクはシンとミケルに近寄った。シンは涙を流しながら唇を噛み締め、ミケルは口に手をあて、目を見開き、震えている。
「シン??ミケル??・・・!!??リュウっ!!!!!・・嘘でしょ????そんなありえないわ。リュウっ!!目を開けてっ!!!!」
リンクはリュウの肩を掴み揺すった。シンはリンクの腕を掴んだ。
「リュウは・・」




「リュウは・・もう死んでる。」







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