ゴールデンウィーク、どこか連れてってくれるわよね?
どこか広くて、緑がいっぱいの所。
「おい、行くぞ」
彼が来た!さ、連れてって。どこへ行くのかしら?私を驚かせてみせてよ。
「ちょっと待ってよユウ。この子連れて行く気?」
私と彼とのデートは、あの女にブレーキをかけられる形になった。
「新車なんだからよして」
「どうせ使えば汚れる。まぁ、いいじゃないか」
そう言って、彼は私に手を伸ばしてくる。
早く早く!
私は彼に抱き上げられ、車に乗せられる。
「よし、じゃあモモ、つつじ公園でフリスビーやろうか」
私は大きな声で、ワン!と答えた。