「見えたのですね…」 兵士はニヤっと笑った。
「じゃあお前ら仲良く牢屋に入れー!!ひゃーっはっはっはっ……!」 兵士は狂ったように笑い続けた。
「………」 3人は豹変した兵士に驚愕し、呆然とした。 そんな3人の所へ頑丈そうな手錠を持った6人の兵士が近づいて来る。気付いた3人が慌てて逃げようとした瞬間!!麻里の頭の中に声が聞こえた。
<必ず助けます。だから抵抗せずに大人しく捕まって下さい>
「この声は…」 麻里は門の方へ導いた声の主だとすぐに判った。
「…声?」 孝弘は訝しがった。
「声が聞こえたの…ねぇ、大人しく捕まろ」 麻里は提案した。だが…