恋愛サポ−ター

湯島 朗  2006-07-15投稿
閲覧数[278] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「亜崎っつったら、確かあいつねぇ〜。」
 亜崎の顔を思い浮かべる。
 陸上部で、運動神経抜群。その上、外見も性格も良し。モテているのは確かで、自分も自覚しているとの事。それって、ナルシストに近い・・・・。
「でも、なんで急に?恋愛サポーターって言ったら、告白するまでのサポーターやし。」
「いえ・・・・・・告白を手伝ってほしいのではなく、どのように誘えばとか、そんな感じで
 す。」
「ふーん。」
 とりあえず、香口さんを見る。
「その髪型ね。もう少し明るくしてみよっか。」
「え?」
「あのねぇ。印象で、告白の不陰気も変わるから、ちょっとでも明るく見せないと、印象悪く見え
 るねんな。」
「はい。」
「香口さんの場合、全部おろしてるやん。しかも、ロングヘアーって言ったところで、量が多
 い。」
 一つ一つ指摘すると、香口さんはメモを取り出して聞いていた。
「どのような髪型がいいんでしょう。」
「そーやな。香口さんは、肌が白い。だから、髪の量を少しでも少なく見せれる様にって言った
 ら・・・・。例えば、横にくくるとか、後ろに少し髪を下ろしてくくるとか。」
「はい。」
 彼女、真剣やね。亜崎にちょっとでも振り向いてもらおう思うて、がんばってる。
「まず、その段階で明るいって印象を持たせること。それから、目が合ったら笑うこと。告白まで
 の段階であんたがまずしなあかん事は、それや。」
「告白の仕方とか・・・・・教えてくれないんですか。」
「それは、あんたがあたしの言う良いとこまでたどり着いたらや。」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 湯島 朗 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ