2004年ドラフト 無名の新人が阪神タイガースの縦縞のユニホームに袖を通した。 三塁手の川籐昌人だった。 それから4年間、川籐は2軍生活だった。 2007年冬、北京オリンピックのアジア予選で日本は韓国との死闘に競り勝った。川籐は実家のテレビでこの試合を見ていた。 「オレも世界の舞台で野球がやりたい?」 川籐は決してメジャーリーグを目標にしてはいなかったが、自分も日の丸を背負ってプレイしたかった。 北京オリンピック本戦のメンバーに選ばれたいと思ったのだった。
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