「おい!起きろよ」
僕は目を開けた。
「起きてるよ」
閂は少しムッとした顔で
「起きてんのかよ。んで、どうする?」
「学校征服?」
「そう」
「平和的に乗っ取る」
「だからどうやって?」
「生徒会に入る」
「は?」
「だから、最も自然に学校の、内部事情に関わる必要があるだろ?」
「なるほど。内の学校、伝統か何かで、生徒会の権力強いもんな。
秘密とか多そうだし。
優等生とお調子者が入ったって、怪しまれない!!
やっぱお前頭いいな」
「お前よりはな」
「じゃあ早速、生徒会室に殴り込みだな!!」
閂はそう言って体を起こした。
慌てて止める僕。
「まてまてまて、今行ったって意味ねぇぞ」
「何で!?」
「生徒会役員は選挙で決定だろ?」
「忘れてた。どぉしょう、瑠璃?」
僕はニヤっと笑う。
「簡単だよ」