バタバタバタッ！！
｢もーお姉ちゃん！なんで起こしてくんないの！？｣
｢紗弥が起きるの遅いんだっつの！｣
宮内 紗弥。 (1５)
青春真っ盛り！な中学３年生。
｢紗弥ぁー！涼兄に言いなよぉー！｣
この茶髪のストレートでモデル体型な人は、あたしの姉。
宮内 奈々。 (１７)
｢紗弥姉ーもう８時過ぎてるよー｣
このピアスをつけてコギャル系の奴は、あたしの妹。
宮内 亜依。 (１３)
｢‥お兄ちゃんおはよう！｣
宮内 涼。 (１９)
お兄ちゃんは、あたしが小３の時に交通事故で亡くなった。
いつも両親がケンカしていると、あたしと亜依を違う部屋に連れてってくれた。
お姉ちゃんがグレて帰って来なかった時も、まだ小５だったお兄ちゃんが探しに行って見つけてくれた。
優しくて、あたしの大好きなお兄ちゃんだった。
｢お兄ちゃんとの約束、守れてるからね｣
ﾞ辛い時こそ笑うﾞ
お兄ちゃんの口癖だったなぁ。
｢紗弥姉ッ！はーやーく！｣
｢あーはい｣
写真の中のお兄ちゃんに、あたしは笑って手を振った。
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