夜に吹く風?

水宵  2009-05-20投稿
閲覧数[263] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『――此処より綺麗な所デスカ?
ワタシは存じ上げておりませんネェ…。あくまでワタシの…奴隷の意見ですが。』
あの時ワタシはどんな顔をしていたのでしょう?自らを卑下するワタシに貴方は言ってくださったのデス。
《お前は…その卑下するのをやめるべきだ。己を低くみてたらいつか、後悔するぞ?よし!決めた!お前はこれから自分の世界を壊せ。break …お前は今日からレックだ!》
貴方が名前をつけてくれたその時から…ルシエル様…。
今を誇る王様よ。


『置いてかないよ。』
輝は消えそうな声で幸に語りかける。
『お前を置いて逝ける訳ないだろ?ただ…少し疲れただけ。眠らせてくれ。』
確かに俺は感じた。
空気が変わったのを。何かが消える音がした。

「いやぁ〜。これだからガキは嫌いなんですヨォ。かっこつけちゃって。それに…ルナ様が消えてしまうと主人に何を言われるかわかりませんからネェ。」
次の瞬間…レックは己の首をナイフで切った。
血が飛び散る。
レックは何かをカプセルに入れた。
「これを…ワタシの命、無駄にしないで下さいネェー。」
慌てて止血をする。でも血は止まらなかった。



レックはもう帰らずの人になってしまった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 水宵 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ