‐ドラゴン‐第十五話「 沈黙 」

有朱  2006-07-15投稿
閲覧数[301] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「・・・。」
リュウが死んだ日の晩、皆は「クオール」の会議室に集められた。皆は黙り込みリンクはただひたすら涙を流し続けていた。
「・・後はキャットが来るのを待つだけだ。」
バンッ!!!!
数分後に会議室の扉が開いた。
「・・リュウが死んだとは本当か??」
ガルダンがキャットを連れてやって来た。
「あぁ。事実だ。」
「・・・。」
キャットは黙って椅子に座った。イーザが立ち上がり皆はイーザの方を見た。
「それでは、まずミケル。説明してくれ。」
「・・・っ・・私はリュウの城の三階突き当たりの、リュウが用意してくれた部屋で寝ていた。そしたら微かに異臭がして来て、ドアの下を見たら隙間から紫色のスモッグが入って来て、急いで窓から出て、シンを探しに行ったんだ。そしてシンを見つけて城へとシンと共に戻った。城を出てからはだいたい・・二時間だ。それからシンと共に城へ入ったが、かなり異常だった為、「クオール」にリンクとイーザを呼びに行った。」
「そうか、ではシン続きを。」
「分かった。・・・俺は窓を開けながら一階の部屋を見て回った。城の者は皆スモッグを吸い眠っていた。その後リュウの部屋へ行ったら、スモッグが他の場所よりも濃くて、リュウの部屋がスモッグの出所だった。窓を開けて部屋を見渡したけど、リュウはいなくて・・窓の外を見たら、離れにある塔が目について、窓の隙間からかなりの量のスモッグが出ていたから、塔もスモッグの出所だと思い急いで向かったんだ。塔の前には城の者が一人倒れていて、意識があったから話しを聞き、リュウは塔の中だと知り、窓を開けながら塔の上に進んだ。塔の最上階につき、扉を開けるとスモッグが充満していて前が見えないほどだった。辛うじて部屋の中に進むと・・・血まみれのリュウが・・。」
シンは唇を血がにじむ程噛み締めた。
「そこに私とリンクが行きました。」
「そうか・・・報告ご苦労。」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 有朱 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ