一枚葉っぱ2

オキシコンチン  2009-05-21投稿
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“ヤンキー”というか“ヤクザ”というか、その中間に位置するようなキャラ&服装。
ツルッと気持ちいい位に見事な光り具合のハゲ頭と、魚雷のようなずんぐり体型。
どう考えても私の交友関係では有り得ないタイプです…ハイ。
CT検査から病室に帰って来ると、ヤツは何故か私の部屋にいた。
室内を物色する訳でもなく、ベッドに腰掛け、静かに窓の外を眺めていた。
ガラッという扉が開く音にビクッとして、パジャマ姿の私を見るや否やヤツは慌てて立ち上がった。
「ああっ!ごめんっ!いや、って言うか…」
よく喋る人間だった。
そして、初めて生で聞く関西訛りの言葉だった。
こちらから話しかける前から何やかんやと言い訳がましい話が長々と始まった。
最初はびっくりして怖かった私も、的を射ない話に段々とイライラしてきた。
「って言うか、あなた、一体何なんですか!」
出て行ってもらおうと思い、ヤツに近付こうとした瞬間、背後の扉が“ガラガラッ”と勢いよく開いた。
「おった!おったぞぉ!古田の奴、こんな所におりおったぞぉ!」
背後から、次々と更にガラの悪そうな男達が病室に乱入してきた。
「何処に逃げようが、絶対に捕まえるんじゃい!大阪府警なめんなよ!」



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