「お、大阪府警ぃ〜!?」
私の方がびっくりして、すっとんきょうな大声を出してしまい、一斉に男達は私の方に注目した。
「ああ、姐ちゃん、ごめんなあ。びっくりしたやろう?すぐに出て行くさかい、堪忍やでえ」
一番凄味のある、親分さんキャラのオッサンが私に話しかけた。
「いや、そうじゃなくて…」
私は驚いて言葉にならなかった。
って言うか、“コイツら皆、警察官なのかよっ!!???”
そっちでビックリした。
警察官って、もっと凛々しくて精悍で、イケメンのはず?!
ド派手な原色スーツに、眩いばかりのゴールドチェーンのブレスレット、全員見事なメタボ型魚雷体型でのイカリ肩&がに股歩行。
“第一侵入者”のヤツの方が、全然肉体的にも筋肉質だし、お坊さんのオフ時の姿に見える。
って言うか、大阪府警ガラ悪すぎだろ?
目が点になっている間にヤツはさっさと御用になり、両手に手錠を架けられて部屋を出ようとしていた。
「I'll be back!!」
いつか見た映画のワンシーンの真似をしながらヤツは連れ去られた。
まさに嵐のような出来事だった。
犯人(何の罪かは判らないけれど…)逮捕の瞬間、テレビ以外初めての生関西弁。
興奮して眠れなかった。