一見、終わったかのように見えたこの「伝染」
なぜ感染したのか…
理由や意味を深く探ることはなかったが。
調べようと思うきっかけが、ある日訪れた。
僕らは結婚をした。
新築を建てるために実家を取り壊していたときの出来事。
工事の監督に呼び出された。
地中からある物が発見されたらしいので取りに来いと言われた。
イヤな予感がした。
うすうす分かってはいた。
「でっかい箱が出てきて、あなた宛の名前がかいてあったんです」…
そう監督に言われ、箱を渡された。
中は見たくなかったが… 妻と一緒に開けることにした。
中には何故か新型のノートパソコン、
「マニュアル」と書かれた紙の束。
御守り。
線香。
ボトルに入った水。
さっぱり分からなかった…
分かりたくもなかった………。
だが、マニュアルに目を通してしまったんだ………。
また、悪夢が始まろうとしていた…