最終戦の相手は中日だった。
9回、川籐は藤本に代わって代打で出場した。
相手は守護神岩瀬。
「必ず打〜つ?」
1ストライクの後、岩瀬のインハイへのストレートをフルスイング?
キーン??
レフトスタンド上段への特大アーチとなった。
この試合唯一の得点を挙げた。
岡田「川籐、開幕は1軍で行こう。」
川籐は北京オリンピックのアジア予選を見ていらい、猛練習をしてきたのだ。休みも全て返上して、練習、練習、猛練習。
そんなことが走馬灯のようにこみあげてきたのだった。
岡田「川籐、そんなことで喜ぶのは筋違いだ。戦いはこれからなんだからな?」