「お前はとっても気持ち悪い人間だ」
「偉そうな事ばっかり言って。口では何とでも言えるんです。そんなにカッコつけてばっかりのお前は、とっても気持ち悪い」
「吐き気がするね」
ネコが死んだ。
「お前が言ってる事なんて、ちっぽけなもんなんだ。だって、ほんとに追い詰められたら、そんな事で言ってる暇もないし、余裕もない」
「結局お前は、そうやって。そんな。そんな自分が大好きで仕方ないんだ」
「あーあー。ナルシストだね」
「気持ち悪い」
僕の大好きだったネコが死んだ。
さようなら。
知ってるか?僕は、大好きだった。
さようなら。
さよなら。
アホくさ。
涙が、止まんないんだ。