あなたの恋です―6

橋本ゆかり  2009-05-22投稿
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「2年前―\r
中学に入学して同じクラスになった。自己紹介で一番初めだったせいか、創君のことはなんとなく覚えた。

クラスの親睦を深めるってことでみんなでバレーをやって―\r

創君のボールが激突し―\r

保健室に連れていってもらって―\r

めっちゃ謝られた。

それが出会いでした…」

「で?」

「それでホレた。」
「今のどこにそんな要素あるんですか!!?」
「礼儀正しい!!」
…と多少ケンカになりかけたが、要するに一目惚れなのだ。

「なんか聞くんじゃなかったって心の底から思いました…」
いいじゃんか、今性格も容姿も好きなんだから。

運命なんて一目惚れからのときだってある。
運命なんて思い込みに近いんだから。

それならいっそ、強引にでも創君を運命の相手だと信じたい。

恋なんて、運命なんて、ちょっとしたファンタジー。

また哲学してしまった。
ユウヒが笑ってる。

この存在もファンタジー。

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