この青空は、いつまで続くのだろうか?
この…綺麗で透き通るような海は、いつか汚くなるんだろうか?
そんな、自分じゃどーしようもない事を考えてるのが、俺…名前は吉良竜斗。
というか暇だ…「くそ、あ〜あ…暇で死にそうだなこりゃ」そう、今俺はかなり暇だ。
今俺は、高校1年で…下校中だ…俺の高校はここいらじゃ有名で、西風高校って名前の進学校だ。
俺が入学してから、一週間が経とうとしていた。
部活はやってない、面倒だからだ。
「人生、面白い事何てねぇだろな〜。はぁ、何言ってんだか…まだ10年ぐらいしか生きてねぇのに…」その時だった…。
「そ、そんな事ありません!面白い事は、探せばいっぱいありゅます!」噛んだ。
しかも、勢いよく噛んでる。
痛そうだ。
「なぁ、あんた誰か知らないが…舌、大丈夫か?」
「は…はひ。ものすごく、ひたいです。しかも、鉄の味がしまふ」
「それは災難だったな…んじゃ、そういう事で」俺は無視して帰ろうとした。
「ま、待って下さい!一緒に…楽しい事を探してみませんか?」
「はぁ?何言ってんだあんた。見ず知らずの俺に…そんな事言っていいのか?」
「いえ、私は帰っても暇なので…」
「はぁ…んじゃ、あんたに付き合ってやるよ。暇だし」
「えへへ。あ…ありがとうございます。あ…それじゃあ私達、今から友達ですね。私は楓…野中楓です」
「友達か…まぁいいか。俺は竜斗、吉良竜斗だ」これが、俺の人生を180度変える…きっかけとなった。
俺達は歩く…過酷で辛い事になるなんて知らずに…一歩、一歩と。