【usual place】
YU:side
学校…やっぱりつまんなかった。
ありすがいると思って行ったのに…
「ありすいるかなぁ?」
俺はいつもの公園に向かっていた。
いつもありすがいる公園
夜中だから
子どもなんて一人もいない
「ありす…」
[なに?]
「やっぱりいた。」
[俺はいつでもここにいるよ。]
「昼間はいないじゃん。」
[昼間は…学校だから]
「嘘だね。
今日ありすが言ってた学校行ったけど、
ありすはいなかった。」
[…]
「苺って子はいたけどね。
ありすにそっくりな。」
[そうか…
生き別れになった双子の妹とか?笑]
「ありす!」
もう帰るのかよ…
いつも傷だらけでなにやってんだ?
なにかヤバいことに
首突っ込んでんのか?
あいつは自分から自分のことを話そうとしない。
俺が聞けば話してくれるけど、
聞いても教えてくれないこともある。
信用してくれてないのかな?
俺は。
自分を【俺】と呼ぶありすが
愛しくて仕方ないのに…