念願の外出許可がおりた…
でも、時間に制限があった。一ヶ月以上病院にいたので、体力がもたないと主治医が判断したからだった…亜樹は、それでも久しぶりに外に出れることが嬉しかったし、何より一也と一緒だからだった…
一也と車椅子で病院の玄関まで行って、外に出て歩いた…
とりあえず、一也の車に乗るまでは、大丈夫だった…
区役所に着いて歩いてみた…やっぱり貧血で倒れそうになった…おまけに胸が苦しい
「亜樹、無理したら体に悪いから病院に戻ろうか?」
「大丈夫…手続きしないと、それに…」
「分かってるよ(笑)」
亜樹は、急いで手続きを終わらせた
「一也、今からどうする?」
「亜樹の行きたい所に行こうか?」
「うん」
「亜樹って単純だね…さっきまで顔色悪かったのに(笑)」
久しぶりに、ラブホに行った…
一也は、部屋に入るなり亜樹をお姫様抱っこしてベッドに連れて行った…
「お風呂してあげるから、大人しく待ってなさい」
「は〜い」
一也は、亜樹より年下のはずなのに、今じゃ立場逆転していた…亜樹にとっては、心地良かった
「亜樹、お風呂入いろうか?」
「うん」
一也が来て亜樹の洋服を脱がせた…
「亜樹、手術の跡が可哀相…おまけに痩せたね」
そう言うと、一也は亜樹の手術跡にキスをした…
「一也ダメだよ…お風呂入ってないし…」
「気にしなくていいよ」
「亜樹は、お風呂入れなかったから嫌だよ」
「今から、キレイに洗ってあげるよ」
亜樹は一也から髪と身体を洗ってもらった