「貸してください。あなたの心を」 男は唐突に言った。 心を貸せとは、どういうことだ。 「少しだけでいいんです」 少しと言われてもお金じゃあるまいし。 「本当に、少しでいいんです」 一体、何を考えてるんだ。 「駄目ですか?」 そう言われても。 「この世界には、心の隙間が、ある人が大勢います。私は、それを少しでも埋めたいだけなんです」 成る程。
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