家を出て数分した頃だ。通学路を歩いていた僕と美奈は、後ろから声をかけられた
???
「おっはよー!達也!美奈ちゃん!」
僕が後ろを振り返るとそこにはいかにも活発そうな女の子が立っていた
達也
「おはよう花梨」
美奈
「おはようございます。花梨先輩」
花梨
「うん!おはよう美奈ちゃん!達也」
彼女の名前は野々宮花梨(ののみや かりん)中学時代からの腐れ縁……悪友みたいなものである。しかし違うことが一つ……それは彼女が魔族であること…つまり魔法使いだ
達也
「今日は、少し遅かったな。いつもならもう少し早いのに…どうしたんだ?」
花梨
「いーや昨日、魔法研究のレポートをやってたから寝坊しちゃって………えへへ」
花梨は、そう言うと照れ臭そうに笑い、僕達は学校に向かって歩き始めた。美奈と花梨は、何かいろいろとおしゃべりをしている。美奈いわく女の子の秘密の話らしい
???
「よっ! 相変わらず元気だな。お前ら」
達也
「ああ、隼人。おはよう」
美奈&花梨
「はよー!」
隼人
「なんだその挨拶は………」
花梨
「えっ!知らないの!」
それを聞き呆れている彼の名前は、中沢隼人(なかさわ はやと)こいつも中学時代からの腐れ縁であり、僕の親友である。
隼人
「知らねーよ……そんな挨拶」
美奈
「この頃、流行ってるんですよ……一部で」
隼人
「一部だけかよ!!」
達也
「お前ら…懲りないな」
まぁいつもこんな感じで学校に向かっているのだ。それより本当、懲りずに続くなぁ…こいつらは……
隼人
「はぁ……ったくとっとと学校に行こうぜ。あと10分ぐらいしかないぞ」
達也&花梨&美奈
「えっ!!」
携帯電話のディスプレイを見ると8:18を指していた。普通ならもう学校に着いていてもいい頃だ
達也
「さすがにまずいな……走るか!」
隼人
「ああ!遅刻したほうはジュース、おごりな!」
そう言うと僕と隼人は、学校に向かって走り出した
美奈
「ちょっ!待ってよ!」
花梨
「置いていくなー!」
そう言って花梨が走り出してから少しして数台のパトカーが通り過ぎて行った