ある日の夜、俺は歩いてた。
人の居ない路地裏を、ボーッと歩いてた。
すると突然、目の前に女が現れた。
15歳くらいの少女で、銀色のロングヘアー。
俺はその少女が現れたことに驚いたが、それよりも驚くべきものが…
両手で持っている巨大な鎌―――\r
驚きと恐怖で声が出ない、動けない。
そんな俺をよそに、少女は語りかけてきた。
「私は、死神。貴方に死を知らせにきました…」
死神―――嘘だと笑い飛ばしたいが、鎌や服装や登場の仕方から、説得力がありすぎる。
「貴方は三日後、死にます。次に私と会う時が貴方の最後です。…では、また三日後に」
そう告げると、少女は背中に翼を生やし、漆黒の空へ消えて行った。
少女から解放され動けるようになった俺は、逃げるように自宅へ走り去った。