???
「はやと!あんた、日番でしょうが!」
隼人
「だ……か…らって……蹴り飛ばすんじゃ……ねぇよ」
今だ悶え苦しんでいる隼人を見て僕は、蹴りをいれた小さな女の子を見た。
達也
「なぁキズナ…その辺にしといてあげなよ」
キズナ
「達也君は、黙っててちょうだい!」
達也「は、はぁ………」
どうしてキズナは、こうも隼人に態度がきびしいんだろうか……この子の名前は、七瀬キズナ(ななせ きずな)背は小さいがいつも学年2位の実績を持つ秀才でありクラスの委員長でみんなからも慕われている。背が小さいのをコンプレックスに感じてるみたいだけど………
隼人
「相変わらず……可愛いげのない奴だな……おまえは……」
キズナ
「おあいにくさま。どう言われようと別に気にしませんから。だから早く日番の仕事をやって!」
隼人
「わ、わーった!わーった!やればいいんだろ、やれば………っと言うわけだ。先に行っといてくれ達也」
達也
「うん、わかった」
そう言うと隼人は、キズナに連れられて教室に戻って行った。教室を出た僕は、食堂へ向かった
達也
「さてと今日は、何を食べようかな……デラックスランチ…いやいや日替わりランチも捨て難いな……どうしたものか」
悩みながら廊下を歩いているとちょうど誰かにぶつかった
達也
「あ!す、すみません。大丈夫ですか?」
???
「ああ、こちらこそすみません。考え事をしていたもので……」
僕は、頭を下げるとぶつかった人の顔をみた。その人の顔は、どこかで見たような気がしたがすぐにわかった
達也
(げ!……高崎会長じゃないか!)
高崎真司(たかさき しんじ)……この旭坂学園の生徒会長である。文武両道で女子生徒からも人気が高くファンクラブまであるぐらいだ
真司
「本当にすまない。えーっと……」
達也
「桐原です。桐原達也」
真司
「!?……そうか君が桐原達也君か……」
達也
「はぁ?」
意味がわからない……僕、なんか悪い事でもしたかな?
真司
「桐原君…すまないが生徒会室まで来てもらえないかな?」
達也
「は、はぁ……」
僕は、言われるがまま高崎会長についていくことにした。