卒業式の次の日にあたしは親友に呼ばれて近くの公園に行った。
親友はあたしの為に先輩からネームプレートを貰って来てくれた。
「友達がほしいって言ってたのでもらえますか？」 って言ったら先輩は
「あぁ！うん。いいよ。」って言って胸ポケットに１つだけ別に入れてあったネームプレートを出したらしい。
そのネームプレートは先輩が自分でキーホルダーになるように加工がしてあった。
他の人も先輩のネームプレートを貰ったみたいだけど加工はしてなかったと友達が言ってくれた。
「先輩、あたしが美樹ちゃんの友達って知ってるからくれたんだと思う。お礼言わなきゃだよ！今度離任式でもう一度だけ先輩達が来るから。頑張って」
そう言って背中を押してくれたんだ。
先輩…
先輩は何も言わなかったからそれが答えだと思ってたよ。
それでも先輩は普通にしてくれて、あたしはそれだけで良かったんだ。
なのに先輩はまたあたしに優しくしてくれるんだね。
それでも臆病な自分が先輩に会いに行く決心をさせてくれない…
そしてあたしは最後にまた手紙を書く事にした。
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